法務大臣への要望書
「矯正施設等の被収容者である性同一性障害当事者への医療的対応に関する要望書」
矯正施設(刑務所、少年刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所及び婦人補導院)等の被収容者である性同一性障害当事者に対して、適切な医療的対応が行われるようにご配慮をお願いします。
を,日本精神神経学会とともに提出いたしました.
2016年5月25日
GID(性同一性障害)学会理事長
中塚幹也
「平成28年熊本地震」について
この度の地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると同時に,ご遺族にお悔やみを申し上げます.また,被災された方々に心からお見舞い申し上げます.
性同一性障害当事者の皆様には,避難所での衣服やトイレなどの生活上の問題,診療施設へのアクセスやホルモン剤供給等の治療上の不安などをお持ちであることをお聞きしております.GID(性同一性障害)学会としてもできる限りのことをしたいと考えております.
過去の震災では,長く続いた余震への不安や日常生活に戻るまでのストレスにより循環器系の疾患の発生が問題になっております.特に,性同一性障害当事者の皆様において,ホルモン療法はエコノミークラス症候群のリスク因子となります.脱水に注意し,下肢の運動などによる血栓の発生予防にご留意をお願いいたします.
2016年4月18日
GID(性同一性障害)学会理事長
中塚幹也